2011年1月3日月曜日

RNB南海放送

TNX FR UR QSL
JOAF松山1116kHz 今治1116kHz 八幡浜1116kHz
JOAL新居浜1557kHz JOAM宇和島1530kHz
JOAN大洲1223kHz JOAS御荘1431kHz

えひめのトッポ話シリーズ②
ホラ吹き名人、四国へ

  • 放送局:南海放送(RNBラジオ / 愛媛県)
  • 受信局:新居浜局(JOAL / 1557KHz / 100W)
  • 受信日:1983.2.14
松山本局は昼間から聞こえていました。現在新居浜局は、他の中継局とともに1116KHzの同期放送になっています。
「トッポ話し」は、伊予の法螺話のことです。RNBベリカード「えひめのトッポ話シリーズ②」には、次のように書かれています。


●ホラ吹き名人、四国へ
むかし、九州一のホラ吹き名人が、「九州にはもう敵なし」と遥ばる四国へやってきたんじやと。八幡浜から三瓶、宇和と他流試合をして回ったんじゃが、たいしたホラ吹きもおらん。ほいで土佐へ行こうかと思うたが、「素通りはおもしろうないけに、誰ぞをからこうてやれ」と、南宇和郡一番じゃというホラ吹きの家に立ち寄ってみた。じやが、なんぽ呼んでも返事がない。ほんで近くで遊びよった七つ<らいの子どもに聞いたら、「お父(とう)もお母(かあ)も留守じゃ」という。「お父はどこへ行った」と尋ねたら、「今朝がた何でも『富士山が倒れそうなけに早う釆てくれ いわれて、線香三本持って突っ張りに行きよった」と答えるんで、「ふんふん、ほなら、お母(かあ)は?」と尋ねたら、「これまた今朝早う、琵琶湖がほころびて大阪が水びたしになるいうんで、黒糸持って走りよった」という。「ほほう、なかなかやるわい」と感心した名人は「そんならひとつからこうてやれ」とホラをもちかけてみた。「ところで坊や、この間の台風でわしとこの餅つき臼が東のほうへ飛ばされたんじゃが、この辺に飛んでこんかったかのう」。そしたらこの子、「うん、飛んできたぜ。ほんでも、うちの裏のジョログモの巣にひっかかったんで、クモがかじって食うてしもうた」と軽く答えたんで、名人は「こりやこたわん」と逃げ帰ってしもうたと。